高齢者住宅新聞に連載記事開始!『介護✕金融DX~介護革命のススメ~』第1回

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連載記事『介護×金融DX』第1回『介護事業の危機とICT化』◆「真の介護システム」を目指して◆2025年危機に対して、今すぐ始めなければ間に合わない◆IT化が進まない理由は曖昧さ◆誰の何のためのIT化か

◆「真の介護システム」を目指して
弊社㈱オリエントテクノロジーでは、介護職員が“真の介護”を実現できる現場環境の実現を目指し、介護業務削減のための介護現場が使えるシステム開発を行っています。介護業界の最大の課題である人手不足と、そのために奪われている“真の介護”の機会を取り戻すために必要なIT化の取り組みには、デジタルトランスフォーメーション(DX)という方法が極めて有効です。この連載を通じて、その考えをお伝えすることで、介護に関わる皆様の新たな取り組みのきっかけとしていただきければと思います。初回は、なぜ今、新たな取り組みが必要か、そして、なぜ介護現場のIT化が進んでいないのか、ということです。

◆2025年危機に対して、今すぐに始めなければ間に合わない!
目指すべきは「作業をいかにシステムにやらせるか」です。IT化は大変と言い続けても何も変わりません。新たな技術をこれまで現場の人手でしのいできたオペレーションの一部に取り込み、現場課題の解決に取り組まなければ、人手不足による現場の崩壊が止められなくなります。現場を守るために、もっといいものが出るのを待つのではなく、今すぐにIT化推進が必要なのです。
介護現場ではコロナ禍という新たな課題が発生し、疲弊の度合いが急速に高まっています。介護人材の不足が明白な中、介護現場を維持するための転換に、残された時間は、長くて5年です。

◆IT化が進まない理由は曖昧さ
IT化の目的は、介護現場の皆さんが真にやりがいを持てる介護を実現する時間を作ることです。業務削減はその手段です。そしてその手段を実現するためにどうシステムを使うかという関係になります。
介護業務には福祉の側面と介護の側面があります。福祉とは何で、介護とは何でしょう?福祉と介護の適切なバランスを検討するには定義が必要です。システムは、「何かを入力すると、こう出力する」というもので、言葉の曖昧さをどうなくしていくかがIT化です。
まずは決めてみることが必要ですので、こう定義しましょう。福祉は「救済のセーフティネット」で高齢者が平等に生きる上で必要な介助などの作業の提供。介護は「人の生きる希望」で個人ごとの精神的な支えの提供。限られた業務時間の中で介護の時間を増やすために福祉の時間を減らすことが求められています。

◆誰の何のためのIT化か
IT化は現場職員の業務削減のためのものです。介護事業者では圧倒的に現場職員の数が多いわけですから、中心に置くべきは現場です。ところが、これまでのIT化は本社系、事務系、特に請求業務からという流れで始まりました。当時はそういったシステムしかなかったわけですが、今は、現場業務を削減する目的のシステムが発売されています。

次回は介護DXについて詳しく書くこととします。

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